極北の怪異 ~イヌイットの狩猟生活~

糖質制限を続けて行くに当たり、
「そんな極端な食事で大丈夫なのか?」
「高タンパクな食生活になり、健康に障害は出ないのか?」
「偏った食事のせいで、病気になるのでは?」
という疑問を投げかけられる事は多々あります。

糖質制限に疑問を投げかける人の意見としては、
長期的に糖質制限を継続すると、高コレステロールや高血圧、腎不全、腎結石のリスクを生じるといったものが多いようです。

公平且つ明瞭な統計結果を以てして、科学的なエビデンスを確立する事の必要性は理解できるのですが、
臨床現場で立証されている劇的な症状改善例を見ると、
そうしたデータの有無に関わらず、糖質制限の正当性、信憑性は極めて確たるものだと感じています。

 

 

私の場合、生化学的な代謝構造や医学的知識に基づき、糖質制限に至った訳ではありませんが
江部先生始め、多くの糖質制限支持者が唱えるように、
原始時代の人の生活を振り返った時、彼がが糖質を摂らない生活を送って来た事を考えると
すんなりと受け入れられる事が出来ました。

 

元来、人間は狩猟採集の生活の糧とし、農耕技術や精製技術が発達するまでは穀類(炭水化物)や精製小麦、砂糖は口にしていない事は事実です。

 

江部康二先生のベストセラー 『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』 では、
イヌイットの高タンパク・高脂質な食生活に関する調査結果にスポットを当てています。

 

植物も殆ど生息しない過酷な環境の中、偏った食生活をしているイヌイットは、
脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化、潰瘍性大腸炎、歯髄炎、癌、糖尿病などの病気が極めて少なかったそうです。

 

極寒の中、毎日の狩猟・漁労生活では相当のエネルギーを消費し、
数日に渡り食糧にありつけない事も当然である暮らしですから、一般人のそれとは大きく異なる部分もあると思います。

 

しかし、仕留めた大型動物をその場で解体し、血が滴る状態で喰らう彼らが、
現代病を患うことなく、健康に逞しく生きているという事実を鑑みると
糖質制限の概念はすんなりと受け入れられるものだと思います。

 

と、言う訳で、今回はそんなイヌイットの生活を刻銘に記録したドキュメンタリーの紹介です。

極北の怪異(極北のナヌーク)

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カナダ北部に住むイヌイット一家と15ヵ月に渡って生活をした米国人が撮影した作品です。

1922年製作の白黒サイレント映画です。

日本でも戦前に既に公開され、人気を博したとか

我々日本人と民族的にも近い面立ちなので、ある意味非常に親近感を覚えます。

猛々しい犬ぞりや移住生活でイグルー(雪の住居)を組み立てる場面は興味深く、
部族の長が巨大なセイウチやアザラシを仕留めるシーンは圧巻です!

西洋の貿易会社と市場で動物の毛皮と物品を交換するシーンでは、
西洋人の男性がイヌイットの子供たちに生クリームたっぷりのお菓子を与えている姿も撮影されています。

彼らの多くは、貴重な白熊や狐の毛皮と引き換えに、
(たかが!)ビーズやキャンディーを得たのだそうです…

 

映画の終盤にはこんな解説がありました。

『イヌイットは白人と接触を深めるにつれ、集落を形成し定着するようになる。
キリスト教を信じ、小学校教育を受け、狩猟には銃を用い、カヤック(皮舟)がモーターボートに、
犬ぞりが雪上車に代わり、小麦、バター、紅茶など生活も近代化した。』

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