Category Archives: 分子整合栄養医学(栄養療法)

ビタミンCと健康

日本人はビタミンCが足りていません。

一日のビタミンCの摂取量目安を厚生労働省が定めています。

 どれくらいかというと、100mg/一日です。

しかし、これでは、現代社会の中では十分ではありません。

ストレスなどでもビタミンCは破壊されるため、十分な量を取り切れていないのです。

また、ビタミンCもその元材料により、成分的な違いが出てきます。

必要なビタミンCは、アスコルビン酸と呼ばれるビタミンCだと言えます。

これは、厚生労働省の基準摂取量のベースとなる成分です。

自然からというような形で、ビタミンCもいろいろなものが出ているのですが、

下に紹介しているビタミンCがいいようです。

 

 

ビタミンCは、

point036_06 ビタミンCの注目すべきポイント

  • コラーゲン合成の材料となる (ビタミンC以外に、プロリンやリシンなどのタンパク質や鉄も必要)
  • 抗酸化作用、免疫増殖作用
    ⇒ 風邪予防、癌細胞の殺傷、生体への抗酸化作用、アンチエイジング
  • 人間が体内で合成できない為、外部から摂取する必要がある
  • 標準摂取量の実に100~1,000倍以上を摂取する事で初めて効能を発揮する
  • 経口摂取での抗がん作用があるという研究論文が存在する
  • 酸化型のビタミンC (デヒドロアスコルビン酸)は、
    グルコーストランスポーターを介して細胞内へ取り込まれるためブドウ糖と拮抗する

というようなポイントがあります。

 

かなりの量を取ることで、健康になります。実際、筆者も含め、友人でビタミンCを飲んでいる人に話を聞くと、今年の冬は風邪をひかないという話をしています。

 

1時間に1回1グラムを飲むくらいがいいようです。スプーン1杯!

 

健康のためにも、ビタミンCは必須ですね。

栄養療法について ふと思う事


分子整合栄養医学のセミナーや勉強会に参加した後に

講義が開催された施設を抜けて一歩外に出ると、そこには都心の繁華街が広がります

 

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栄養療法という、極めてニッチで専門的でミクロな領域から
ごくありふれた日常へと突然放り出されるのです

 

およそ栄養両方には全く関心が無いであろう人々が忙しなく行き交い
仕事なり、買い物なり、散歩なり、
各々の目的を果たしながら通り過ぎていきます

 
クリニックから通りを一本外れればそこは東京のカオス

 

殊、新宿にはいろんな種類のヒトが存在します

 
新宿二丁目のホモやゲイや女装家らが集う異次元空間が広がり
伊勢丹に入れば、煌びやかな内装や流行の商品に誘惑され
歌舞伎町方面へと足を延ばせば、ありとあらゆる欲に満ちた世界が押し寄せて来る訳です

 

 

 

単なる細胞の集合体でしかない我々人間は何の為に生きているのか?

細胞が固まりでしかたない固体が、どうして1つ1つ他人と異なるのか

心の底から湧きあがってくる悩みや悲しみや喜びの感情
これは一体どこからやって来るのか?

 

情報の洪水に溺れ、雑多な出来事に苛まれつつも
人生の喜怒哀楽にどうにか折り合いをつけて生きている毎日

 

普通の人は細胞がどのような働きをしているかだなんて考えないですし
今この瞬間、臓器が正常に動いている事を実感する事も勿論ない

 

病気や心の苦しみを癒すのに栄養やら細胞やらの話なんかしたら、
頭が相当イッちゃってると思われる….

 

細胞や栄養素のメカニズムに虜になり
栄養療法の魅力にはまってしまった人間にとっては避けては通れない現実
そんな事を常々考えてしまいます

 

8月 新宿 溝口クリニック 座談会

 

8月6日に開催された、栄養療法の溝口先生による座談会に参加してきました。
座談会のテーマは  『栄養療法とクリニックについて

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7月の座談会にてアナウンスがあった通り、
8月・9月の座談会は、患者交流会・情報交換会 という主旨で進められます

 

参加人数は15名程度
大半が、これから栄養療法を始めようと思っている方のようでした

 

冒頭では、溝口先生より栄養療法の概略について説明

■細胞の機能
 細胞を構成している物質と細胞をはたらかせる物質の濃度によって決まる

■細胞を構成する物質も、細胞をはたらかせる物質も常に入れ替わっている
 生体恒常性(ホメオスタシス)の維持

 

結局の所、最適な濃度は通常の食事からは得られる事が出来ないので
サプリメントで補いましょうという結論に帰着するようです

 

ここで言う、最適な栄養素の濃度とは、固体差がある為、
同じ食べ物を食べていても、同じような疾患を抱えていても、
私と貴方では、身体にとって最適な量は全く異なります

 

厚生労働省が指定する、
ビタミンやミネラルの基準量を遥かに超過する量を摂取しなければならない場合もあるのです

 

厚生労働省発表
平成21年5月29日

日本人の食事摂取基準」 (2010年版)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/s0529-4.html

 

後半では、参加者同士が質問や意見交換を行う形式で進められました

参加者の方から挙がったコメントです

・鍼灸師
個人的に栄養療法の勉強をしている
現代の医学部と同じように、東洋医学の世界でも 『栄養学』 について学ぶ機会はほぼ無い
不眠などで通っている患者に(漢方処方よりも)有効なのでは?と思い自主的に参加した

 

・母親
子供(3,4歳)に発達障害がある
ネットで調査をし、発育に効果があると思われるサプリを自己流で摂取をしているものの、
具体的にどんな種類のサプリをどの程度飲めば良いのか分からない
 
母乳を止めて以降、牛乳を毎日大量に摂取しているが、ネットで調べる限りではやめた方が良いという書き込みが多い。 やはり、牛乳は与えない方が良いのか?

 

・一般
親戚が統合失調症と診断され、十数年治療中
栄養療法でどこまで改善が見込まれるのか?
精神科という専門の病院で長らく見て貰っているので、
果たして栄養療法で治るのか正直不安はある 
母親の褥瘡治療にも栄養療法を生かしたいと考えている
現状お世話になっている主治医との関係を壊さずに、栄養療法を取り入れるコツは?

 

・双極性障害、うつの患者 (溝口クリニック通院中)
 パニック、不眠、気分の落ち込みがあったが医療用サプリを摂取し始めたら著効した
 症状も大分改善された
 安価な海外サプリメントも出回っているが、経済的に余裕があればMSSのサプリをお薦めする

 

などなど、皆さん思いの丈をぶつけ合う素晴らしい積極的な会となりました。

 

栄養療法に関しては、体系的な情報が存在しておらず、ネットでも情報が限られています。

 

近くで、栄養療法を実践しているクリニックが存在したとしても、
その先生が実際にどのような方か、どういう治療方針かが分からないので、
皆さん不安に感じているのだという印象を受けました

 

栄養療法を実践中、或いは、これから取り入れようとしているドクターの方がいれば
都心や地方に関わらず、どんどんネットや書籍で情報発信して欲しいと思いました

 

次回の座談会

日程: 9月3日 (火曜日)
場所: 新宿溝口クリニック セミナールーム(御苑前311ビル4階)
定員: 約35名
費用: 無 料
<対象者>
・医療機関で栄養療法を行っている方とその家族やお知り合い
・受診を検討されている方など

15:30 ~ 16:15 患者交流会・情報交換会
16:15 ~ 16:30 クリニック受診説明会(医師による診療相談ではありません)

申込みはこちら
http://www.shinjuku-clinic.jp/form_seminar/general_s02.pdf

ブックレビュー 『脳からうつが消える低糖質レシピ』

2013年 6月に出版されたばかりの溝口徹先生の新書

脳から「うつ」が消える低糖質レシピ

新宿溝口クリニック 院長 溝口 徹
管理栄養士 大柳 珠美

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溝口先生は以前より
うつ症状は高糖質な食事によってもたらされると主張なさってきました

 

 

本書では、栄養素(タンパク質)摂取を起点とした
脳内神経伝達物質の合成過程を分かりやすく図式し、
「脳の栄養不足」から心の病をタイプ別に解説しています

 

うつの原因となっている 脳の栄養不足 を会食するための低糖質・高タンパクな献立が満載です

 

レシピ担当は、
糖質制限・栄養療法を専門とした超売れっ子管理栄養士、大柳珠美氏

 

患者の嗜好や食に対する価値観、現代の食文化を踏まえた上で
極端な我慢や忍耐力を強いない、実践可能な糖質制限を行う

抜く時は抜き、食べる時は食べる

という同氏の持論には大変共感致します

 

今日からすぐに作れる手軽で実用的なメニューばかりです
詳細は書店で実本をお手に取って頂きたいですが、ここでは一部をチラッとご紹介

 
鶏ひき肉と野菜のミートローフ

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高野豆腐のスナック

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おからのガトーショコラ風

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お薦めの一冊です

 

 

溝口クリニック 分子栄養学勉強会

2013年7月13日(土)に新宿溝口クリニックにて
定真理子先生による月次の定期勉強会が開かれました

今回のテーマは、
皮膚・粘膜・粘液と栄養 - 口腔内トラブルなど -』

口から肛門まで一本で繋がる消化管は、
もともとが表体の皮膚であったものが、
織り畳まれながら生体内を通貫するようになりました

この事から、口から肛門までの消化管は
人の身体を貫く一本の筒であり、『身体の外』である事はご存知の方も多いと思います

消化管は内なる外なんですね

消化器は一本の 「ちくわ」 と表現される事が多いです

イメージ

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*定先生のセミナー資料とは異なります
出展: トリセツ・カラダ 海堂 尊

 

歯を除く口腔も表面は粘膜で覆われており、
食物摂取をはじめとして外科医からの異物や刺激が最初に侵入してくる最前線です

 

口腔内の管理、歯周病の予防・治療が
糖尿病や癌、動脈硬化を含などの生活習慣病と深い関わりがある事は
以前にもに定先生の勉強会で学んだ通りです

 

口内炎』では、
口腔粘膜上皮基底細胞が障害されますが、このような炎症にも栄養素が大きな役割を果たし、
ビタミンB6が有効だそうです

但し、難治性(なかなか治りにくい)口内炎を患っている患者さんも多いらしく
その場合には、

・グルタミン酸 → 粘膜形成・強化
・ビタミンA     →  細胞分化の促進

も合わせて摂取する事で、早期治療の効果が期待できるそうです

 

 

唾液の分泌』 も生体の健康維持には重要です

・ 口腔内の保護 (損傷の予防、保湿の維持)
・ 細菌の繁殖防御

これらの抗菌因子としては、
ムチン、ラクトフェリン、IgA、リゾチーム、ペルオキシターゼ、ヒスタチン
が挙げられます

 

 

ドライマウス(唾液分泌低下)』 による身体への影響も学習しました
会話がし難い、食事がし難い、味覚障害、口臭、歯周病など

唾液が減る理由としては
・ ストレス
・ 加齢
・ 生活習慣病
・ 糖尿病
・ 環境
・ 薬(血圧調整剤、胃酸抑制剤、利尿剤、鎮痛剤)

 

唾液分泌を促進させるために、
良く噛んで食べる事、唾液腺をマッサージする事で分泌向上が図れますが、
下記栄養素の補給が効能持つそうです

・ コンドロイチン硫酸、グルコサミン(唾液成分)
・ カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンK(唾液の石灰化対策)
・ ビタミンA (唾液腺の分化正常化)
・ CoQ10 (唾液腺の促進)

 

加えて、
角化の正常化や角層バリアの維持、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ニキビ、帯状疱疹など
皮膚・粘膜・粘液に関連する疾患に対して有効な栄養素に関しても包括的にご教示頂きました


内容盛りだくさんな2時間の講義でした

これで定先生の勉強会は一旦終了となります

8月の夏季休暇を挟み
9月から新たな勉強会がスタートする予定だそうです

 

次回は9月14日(土曜)の開催予定

 

秋からの勉強会も楽しみです

 

溝口クリニック お知らせ・最新情報
http://www.shinjuku-clinic.jp/info/#entry-276

 

真逆のパラダイムから見る事の重要性

 

Fit for Life 
Harvey Diamond and Marilyn Diamond

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フィット・フォー・ライフ 健康長寿には「不滅の原則」があった!
ハーヴィー・ダイアモンド/マリリン・ダイアモンド (著) 松田 麻美子 (翻訳)

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米国でベストセラーになった食事療法の本です

本書によれば、ナチュラル・ハイジーンの基礎的な考えは、

体は健康を求めていつも努力しており、
有害な老廃物を自ら絶えず浄化する事によって、それを成し遂げようとしている

というアイディアに基づいており、

ナチュラル・ハイジーンに基づく食事量が、人間の身体をケアし、大切に維持するための最も優れた方法
と、紹介されています

 

ヒトの「排泄サイクル」を適切にする事が減量(解毒)に繋がると唱え
老廃物を溜めこまない為の三原則として、以下を提唱しています

 

1. 水分を多く含む食べ物を食べること

水分を多く含む、生の野菜と果物を摂取することにより、
ビタミン、ミネラル、タンパク質(アミノ酸)、酵素、炭水化物、脂肪に至るまで
人間が要求する栄養素は全て賄えらえる

凝縮食品(パン、米、肉、魚、乳製品など)は、30%程度に抑える

 

 

2. 食べ物は正しく組み合わせて食べること

人間は2つ以上の凝縮食品(パン、米、肉、魚、乳製品など、果物と野菜以外の食品)を
胃で同時に消化するようには作られていない

肉とジャガイモ、魚とご飯、鶏肉と麺、卵とトースト、シリアルと牛乳
このような組み合わせは、消化器官に負担を与え、組織中に有害な老廃物を作り出す
胃の中で、タンパク質は腐敗し、炭水化物は発酵し、体内で有害な酸を発生させる

2つの異なるタンパク質を同時に摂取する事も控える
(肉と魚、肉と卵、魚と卵など)

野菜は特定の消化酵素を必要とないので、
肉やパンは野菜と一緒に食べ、1回の食事では1つの凝固食品のみを摂る事が理想的な消化形式

 

 

3. 果物を正しく食べること

ヒトは肉食でも草食でも雑食でも無く、「果食動物だった!」そう…

果物こそがヒトの構造や機能から、人類がすんなりと受け入れられる事が出来る唯一の食べ物
果物はほかの食べ物よりも、消化するのに僅かなエネルギーしか必要としない

・(加熱、調理せず)新鮮な果物だけを食べる
・空腹時にのみ食べる

果物では太らないので、朝は果物とフレッシュジュースだけにする

 

最もインパクトがあったのは、
第10章 「現代人はタンパク質を取り過ぎている」

人間の身体は肉を食べるようにはできていない
(ヒトと肉食動物を生理学的な側面から比較)

ヒトの身体のタンパク質は、タンパク質を食べる事によって体内で作られるのではなく、
食べ物(植物がベスト)に含まれるアミノ酸から作られる

動物性タンパク質が重要な栄養素である事やビタミンB12の不足を気にするのはナンセンス

不飽和脂肪酸を含む、EPAやHDAに関しても、魚は水銀などの汚染があるため、
オメガ3系の脂肪酸摂取については、魚よりもフラックスシードやクルミ、緑黄色野菜が最適

 

第11章では、「牛乳は健康食品などではない」 ともしています

ジェイン・プラント著 「乳がんと牛乳」 に通じる内容も散見されますね

 

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分子整合栄養医学や糖質制限とは、根本的に概念や主義が異なります

 

根本的にベジタリアン志向の考え方のようです
ですが、筆者は決して肉食を批判したり、読者にナチュラル・ハイジーンを強要するという事はしていません

 

本国アメリカのアマゾンには、実に270ものレビューが記載され、
1980年代には既にこの食事療法が確立されていたようですから先駆的です

本書は、重要な部分が太字で簡潔に書かれている為、重点は手っ取り早く理解できます

 

一方で、著者の論拠を下支えする、
栄養学的、生化学的に見た場合の裏付けや因果関係は説明が不足している感は否めません

 

日本語版では、翻訳者による注釈、レシピの紹介、Q&Aなど、
実にきめ細やかな加筆がなされ、ページの厚さに寄与しています

 

果物の摂取に関して、血糖は上がらないのだろうか?
と疑問に思ったところ、正にそのQ&Aが末尾に記載さていました

問1:  
果物は果糖が多く、血糖値を上昇させてしまうのではないか?

回答:
・果物は空腹時に正しく摂取されている限り、いくら食べても血糖値の上昇を心配する必要はない
・菓子などの炭水化物よりも性質が複雑で、血中へゆっくり吸収される
・果糖は、肝臓や細胞に取り込まれる際、インスリンの助けを必要としないので、
インスリンの使い過ぎによる枯渇や、 膵臓疲弊させる事はない
・万が一、食べ過ぎるような事があったとしても、菓子の場合のような弊害は殆ど起こらない

 

この見解は妥当なものでしょうか?
個人的には腑に落ちない部分もあります

 

栄養療法や糖質制限とは対照的な理論ですが、
十数年経過しても尚、信頼・指示され続ける理由があるのでしょう

実際、この食事療法を通じて、心身共に健康でいる方も沢山いるはずです

本書には記載されていない生化学的なメカニズムや科学的エビデンスも存在するのかもしれません

栄養療法や糖質制限を実践していると、提供される情報を鵜呑みにしてしまい
視野が狭くなったり、柔軟な感が方から遠ざかっていると反省する瞬間があります 

正反対の側面から敢えて物事を見る」 事の重要性を痛感しました

異なるの見解や批判的な意見に耳を傾ける事で、
栄養療法や糖質制限の意義を客観的に捉えると共に、
更に理論を補強するヒントも得られると考えています

 

世の中には、数えきれない程の健康法や食事療法が存在します

他メソッドでも、理にかなっている思ったポイントや相性の良いやり方は、
自分で適切に判断、検証しながら上手く取りいれて行きたいものです

勿論、時と場合に応じて、専門家からのアドバイスも必要です

多分に示唆に富んだ内容の書籍です

 

8月・9月 溝口クリニック座談会 (栄養療法説明会・情報交換会)

8月・9月 溝口クリニック座談会の内容が決定したとのアナウンスがありました

『栄養療法説明会・情報交換会』

http://www.shinjuku-clinic.jp/seminar/zadankai.html

—————————————
8月・9月の座談会は、
受診中の方でお友達や知人に紹介したいのだけども…と迷っている方、
受診してみたいけれども、どのような流れで進めていくのかご不安な方
そんな方々にご参加いただける場となっております。ぜひこの機会をご利用下さい。

場所: 新宿溝口クリニック セミナールーム(御苑前311ビル4階)
定員: 約35名
費用: 無 料
<対象者>
・医療機関で栄養療法を行っている方とその家族やお知り合い
・受診を検討されている方、など

15:30 ~ 16:15 患者交流会・情報交換会
16:15 ~ 16:30 クリニック受診説明会(医師による診療相談ではありません)
—————————————-

申込みはこちら
http://www.shinjuku-clinic.jp/form_seminar/general_s02.pdf

 

7月 新宿 溝口クリニック 座談会

7月2日に開催された、栄養療法の溝口先生による座談会に参加してきました。
座談会のテーマは  『肝臓のはたらき』

 

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肝臓は、右上腹部にある重さ約1kg強の、人体最大の臓器です
厚みのある大きい右葉と、小さい左葉があり、これを分けているのが肝鎌状間膜です

肝臓(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%9D%E8%87%93

 

肝臓には様々なはたらきがあります

■糖代謝
ブドウ糖を集めてグリコーゲンとして一時貯蔵
血液中のブドウ糖濃度(血糖値)を安定させる

■タンパク質代謝
アミノ酸を合成し血液中に放出する
アミノ酸を分解して生じたアンモニアを無害な尿素に変える

■脂質代謝
脂肪酸、コレステロールなどを合成
リポタンパク質を血液中に送り出す

■血漿タンパク質合成
アルブミン、グロブリンなど血漿中のタンパク質の大部分を合成
血液中に放出する

■ビタミン・ホルモン代謝
ビタミンAを貯蔵
ビタミンDを活性化
ステロイドホルモンを分解

■解毒(抱合)
脂溶性物質を、排泄しやすいよう、酸化・還元処理をして水溶性に変える

■胆汁生成
不要な物質を胆汁中に分泌、腸管に排泄
胆汁成分は脂肪の消化を助ける

出展:ぜんぶわかる人体解剖図 成美堂出版
*溝口先生の座談会スライドとは異なります

 

肝臓は、他の臓器とは異なる独特の血液循環系を持っています
心臓から肝臓へ酸素を運ぶ肝動脈(30%)と栄養素を運ぶ門脈(70%)の2つの血管系があります

心拍出量の血流配(肝循環血液量)は25%を占めます

 
肝臓には「門脈」という、小腸の毛細血管が集まった太い血管があり、
この血管を通じて、
グルコース(ブドウ糖)やアミノ酸の単位まで分解された栄養素が
小腸から肝臓へと輸送されます

 

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身体にとって必要な栄養素は肝臓に集中し(脂肪以外:脂肪はリンパ管に入る)
それらの栄養素を代謝し、体内で活用できる形に作り変えるのです

 

また、肝臓には「胆管」という、肝臓で作られた胆汁を腸に運ぶ機能も持ち合わせています
胆汁は肝臓から分泌されて胆嚢で濃縮・貯蔵され、
食事をした際に、ビリルビン、コレステロールなど共に腸に放出されます

十二指腸に放出され、膵液と一緒になることで、
胆汁が膵液の持つ消化酵素を活発にし、脂肪やタンパク質を分解して腸から吸収しやすくします
腸から吸収された胆汁はまた肝臓に戻り、再度胆汁として分泌され
これを「腸肝循環」と呼びます

 

飲酒時のアルコール分解でも、肝臓は重要な役割を果たしています

アルコールは、肝臓で、毒性のあるアセトアルデヒドを経て、無毒な酢酸に分解されます
エチルアルコールからアセトアルデヒド、アセトアルデヒドから酢酸に代謝される際、
NAD→NADHに還元されますが、多飲するとこの代謝機構が崩れ、
アルコール性肝硬変などになるケースもあります

ここで必要となるのが、ニコチン酸(ナイアシン、ビタミンB3 )だそうです

精神疾患以外でも、肝臓でのアルコール代謝にも必要なビタミンなのですね

複雑な生化学ですが、こういう事のようです↓
飲酒とアセトアルデヒド
http://hobab.fc2web.com/sub4-Acetaldehyde.htm

*溝口先生の座談会とは異なる資料です

 

β酸化(脂肪酸からアセチルCoAを作り出し、ATPを生み出す代謝経路)においても
カルニチンなどのビタミン様物質が必要になります

 

身体にとって重要な役割を果たす肝臓ですが
ウィルスなどにより肝細胞が破壊され、コラーゲン繊維や詮議が細胞が増殖
慢性肝炎から肝硬変、肝がんに至る場合があります

 

専門的で複雑な内容にも及びますが、肝臓のはたらきについて
分子栄養学の観点から学ぶ事が出来た貴重な時間でした

 

溝口先生の座談会ですが、
8月と9月は、実験的に形式を変えて行われる予定だそうです

溝口先生の講義形式ではなく、
栄養療法に取り組む患者さんたちが集い
それぞれの体験談や治療における悩み、改善例、食事療法や情報共有を行う場にするそうです

「溝口先生を囲んでのランチ座談会を再び!」 という声も挙がっていました

 

詳しい内容はまだ未定のようですが、
参加者からの要望を受け付けているようです

今後の溝口クリニック 座談会
8月6日(火曜)15:30~
9月3日(火曜)15:30~

 

 

座談会では以下イベントの告知もありました

 


世界初の臨床セミナー
臨床美術士と臨床心理士がコラボすれば…

あなたのしらない世界にようこそ!
右脳活性アート・セッション

日程:8月23日(土曜)
会場:新宿溝口クリニック

受付開始 10:15~13:00
定員:30名
参加費:1,500円

詳細は未定だそうですが、近日中に告知があるもようです

問合せは、edgemyway@me.com

 2013-0702-163259345

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013-0702-163305501

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『子供の心とむきあう 講演会』

日程: 10月12日(土曜)
会場:ベルサール三田

受付開始 14:30
参加費:1,500円

申込み  http://ws.formzu.net/fgen/s33479894/

国際オーソモレキュラー医学会(ISOM)の日本学会の前日に、
一般向けに講演をする趣旨のようです

 

15:00~15:40
溝口徹先生 『子供の困ったは食事でよくなる』

15:40~17:99
ジェームズ・グリーンブラット先生 Dr. James Greenblatt
『子供の情緒・行動障害を理解する -遺伝、環境物質、栄養欠乏の影響-』

 2013-0702-163249154

 

 

 

 

 

 

 

 

溝口クリニック 分子栄養学勉強会

2013年6月22日(土)に新宿溝口クリニックにて
定真理子先生による月次の定期勉強会が開かれました

今回のテーマは、
『身体と心の栄養 -ビタミンB群の働き-』
2013-0622-152122891

 

ビタミンB群はヒトの生体にとって欠かすことの出来ない栄養素です
-現代人がビタミンB群が不足する原因
-ビタミンB群の特徴
-ビタミンB群が補酵素としても機能するしくみ
-妊婦や児童の知能・身体発育にとっての重要
-不足する事で生じる症状
-神経伝達物質の合成にも深く関与している

事などを網羅的に学習しました
また、肝臓はビタミンB群の活性化と貯蔵において、重要な役割を果たします

飲酒をした際には、アルコール分解のために、大量のビタミンB1が消費されます

 

溝口先生の各本にも詳しく書かれていますが、
ビタミンB2だけ、ビタミンB6だけ、葉酸だけ…といった単一摂取では
最適な効果を発揮しません

ビタミンBは複数種類をまとめて摂取する必要があります

 

日本人の栄養所要量に規定されているビタミン摂取量は
栄養療法的には非常に少ない数値になります

細胞膜の強化や充分な酵素反応が円滑にできないのです 
今回も2時間に渡り、内容の濃い講義を受ける事が出来ました

 

講義の最中は理解しているつもりなのですが、
いざ持ち帰って資料とメモ書きを見返すと、まだまだ理解が追い付いていない部分が多々あります
自分で調べながら、繰り返し知識を養う、地道な努力が必要だと痛感しました

 

次回のセミナーは、7月13日(土曜日)15:30 から開催です。
8月のセミナーは夏季休暇の為お休みです。

 

分子栄養学

糖質制限と並んで、栄養療法は新たな治療手段の1つとして注目されています

そんな中、栄養療法を包括的に学びたいと思っていても、
一般人向けに書かれた書籍や講義、セミナー等は現状存在しません

 

インターネットで分子整合栄養医学と検索しても、そこに存在するのは断片的な情報ですし、
うつや癌への治療、アンチエイジング、サプリメント摂取など
テーマは多岐に渡り、趣旨は分散します

 

「栄養療法」 「分子整合栄養医学」 「分子栄養学」など、
調べるキーワードによっても、導き出される情報は違ったニュアンスを帯びてきます

 

-栄養療法における系譜
ライナスポーリング始め、日本の化学者や医師がどのような変遷を経て栄養療法を知る所となり、
研究は臨床の場に持ち込むに至ったのか?

-関連分野との区分
分子生物学や細胞学、生化学など、関連分野からどのような影響を受けつつ、分子栄養学の概念が確立されたのか?

-臨床現場における有効性(エビデンスデータ)
疾患ごと、症状ごと、程度ごとの治療内容や効果
個体差を鑑みた上での治療内容とその結果

 

少々学問的な内容になるかもしれませんが、
こうした基礎的知識の土台が築かれてこそ、栄養療法が正しく普及していくのでは無いでしょうか?

 

もっと言えば、
・血液データの見方
・疾患別に必要な栄養素
・サプリ処方
などに関しても、
医科歯科のドクター以外にも開放しても良いのでは無いかと考えています

 

ドクターが初めて栄養療法を学ぶ時
一般人が初めて栄養療法を学ぶ時

スタート時点における知識の差はそれ程無いのかもしれません

 

現時点では、体系的に纏められた書籍は一般化されておらず、
栄養療法の本質に迫ろうとすると、
先に述べた学問分野にも見識を広める必要が出てきます

 

「ヒトの身体の細胞を分子レベルで捉え、充分な栄養を摂取する事で自然治癒力を向上させ、疾患を改善する」

栄養療法を語る上での常套句ですが
何となく分かったようで、分からない…

 

掘り下げてみると結局はDNA(遺伝子)に辿り着きます

 
下記書籍の冒頭部には、分子整合栄養医学が拠り所とする
ヒトの細胞分子機能や分子生物学との密接な結びつきが記載され
栄養療法の根幹を会得する大きなヒントを与えてくれます

 

内容は難解で、専門分野のプロフェッショナルではないと読みこなせない箇所が多分にありますが
冒頭箇所を読むだけでも核心部分に迫った情報が得られると思います

 

栄養と遺伝子のはなし
佐久間 慶子

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分子栄養学 第2版
垣沼淳司

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