Category Archives: 関連書籍

糖尿病は治る 柳沢文正著

先日、古本屋にて徐に手に取った本です

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随分と歴史を感じる本ですが、タイトルが目に留まりました

中をパラパラめくりますと、
砂糖や精製された炭水化物について制限すべきとの記載がありました

カロリー計算に基づく食事療法や運動を日常生活に取り入れることにも触れていますので、
スタンダードな糖尿病治療の本なのかもしれませんが、

 

この時代から、「糖質制限」 に注目されていたドクターはやはり存在していたのですね
著者である柳沢文正についてネット検索してみた所、こんな結果が出てきました

【日本の石けん運動の歴史】 受難の先駆者

「あとひとつ」:それでも彼はくじけなかった

合成洗剤の怖さ (本当に怖いのはそれを使わせる政府)

 

戦後間もない頃から、食品添加物や石油化学製品などの危険性を認識

世の中にとって都合の悪い事であったとしても正々堂々と戦い
周囲からの圧力に決して屈しなかった

柳沢博士は今となっては無名の人物ですが、沢山著書を出されている方のようです
こうした生き様を選んだ方々には敬意を払いたいですね

 
栄養療法や糖質制限も、未だに特殊なものと判断され、
医療業界では「異端」として扱われています

「科学的エビデンスが無い」
「サプリメントで栄養補給した所で、治療費が無駄になるだけ」
「過ぎたるは及ばざるがごとし」

色々と言われることも多々ありますが、
自分の身体と向き合い、定期的な血液測定や体調管理をしながら
効果を探っていきたいなと考えています

ブックレビュー 『医者も知らないホルモン・バランス』

医者も知らないホルモン・バランス
What Your Doctor May Not Tell You About Menopause: The Breakthrough Book on Natural Progesterone
ジョン・R・リー

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栄養療法に関連し、最近読んだ本です

ホルモンに関しては全く知識が無い上に
内容がかなり専門的でしたので、今回は読み終えるまでにかなりの時間を要しました

ページ数もあるのでかなり手ごわい!

筆者のリー先生は、更年期症状の主たる原因は、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れることだと説いています

 

一般的な更年期症状への対処方法は、「エストロゲン補充療法」ですが、
これでは、エストロゲンのみが体内で過剰になるため、
根本的な解決には至らないのだそう

環境ホルモンに晒されている現代生活や無排卵月経、閉経におけるプロゲステロンの減少から、
天然プロゲステロンを補う事が重要だと解説しています

 

エストロゲンとは、発情行動の一部に関係するホルモンの総称

エストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類があり
各々異なる働きを持つため、きちんと区別する必要があります

 

他方、プロゲステロンは、特定の働きを持つ唯一のホルモンと捉えられます
受胎と妊娠のに重要な役割を果たすホルモンです

具体的には、
1. 胎児の生存と成長を促す
2. 体内の広範囲に及ぶ生物学的作用を与える
3. 他のステロイドホルモンの前駆物質になる

プロゲステロンは、卵巣の黄体で作られ、
排卵直前に生産が始まり、排卵後は急激に生産量が増えます

 

このプロゲステロンこそが、
エストロゲン、テストステロンなど他のホルモンの前駆物質(原料)になったり、
子宮内膜の分泌を維持したり、血糖値のコントロールに役立っているのです

亜鉛と銅のレベルを正常に維持するのも、骨粗鬆症を防ぐのも、体温を上昇さえるのも
全てプロゲステロンの働きによるものです

PMSの症状に悩んでいる方にも、天然プロゲステロンクリームは有効だそうです

身体にとって必要不可欠なホルモンなのですね!

本書にて、リー先生は、糖質制限についても言及なさっています。

 

リー先生が販売されている天然プロゲステロンクリームは、
米国サイトから購入可能です
http://www.progesterall.com/more_progesterall.html

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但し、天然プロゲステロンクリームの適量、使用タイミングなどは
個人の症状、生理(排卵)周期などによって大きく異なる為、
あらかじめ専門医にご相談された方が良いです

 

女性によって必要不可欠なこのホルモンの存在について、
今まで全く無知であった事を恥じると共に
この本に出会えて良かったと痛感しています

甲状腺ホルモンや低体温、PMSについても自覚症状があるため
折を見て主治医に相談したいなと考えています

機会がありましたら、このブログでもアップする予定です

ブックレビュー 『うつは食べ物が原因だった』

2009年に出版された溝口徹先生の書籍です

 
「うつ」は食べ物が原因だった!

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江部先生の書籍と同じく、今更紹介するまでも無い一冊ですが、
溝口先生の代表作ですので、ブログでご紹介したいと思います。

 

うつ病に対する、栄養療法(オーソモレキュラー)の有効性を示された本です

精神疾患における従来の投薬治療を根本から見直し、
脳が正常にはたらく仕組みを、分子レベルで生化学的に捉えた治療法を紹介しています

ヒトの感情に影響を及ぼすのが、神経伝達物質です
興奮系:ドーパミン、グルタミン酸、アセチルコリン、ノルアドレナリン
抑制系:GABA(γアミノ酪酸)
調整系:セロトニン

これらのバランスを取ることによって、ヒトは感情をコントロールしているのですが、
脳内の均衡が崩れると、イライラや不安、恐怖、悲しみで心が沈んだりしてしまいます。
本書では、こうした神経伝達物質の合成メカニズムや
その過程で必要とされる原料(タンパク質やビタミン)の重要性も説いています。

 

今では比較的一般にも知られるようになりましたが、
糖質(ブドウ糖)の過剰摂取がうつ病症状を引き起こす原因である事や
低血糖症と糖尿病が表裏一体である事も指摘しています

 

「糖質制限」や「栄養療法」という言葉が浸透していなかった当時、
精神疾患の原因が食べ物にあると主張するのは前衛的且つ実験的なことだったのかもしれません。

 

1950年代に、精神科医 エーブラム・ホッファーらが
ナイアシン(ビタミンB3)が統合失調症および他の多くの精神病に有効な治療法である事を立証

ノーベル化学賞・ノーベル平和賞を受賞した
ライナス・ポーリングが1968年にサイエンス誌上で「分子整合栄養医学」提唱

こうした先人達の画期的な理論がここまで普及しているのは、
溝口先生の書籍や学会活動があったからこそだと思います

臨床現場での実績もまとまり、
今日では、ドクターのみならず、一般の人達からも新たな治療アプローチとして注文されています

正に、日本における栄養療法の第一人者です。

 

精神疾患における問題を抱えていない方であっても、
普段摂取している栄養素が脳にどう作用し、ヒトの心情に影響を及ぼしているか
本質に迫る一冊です。

 

ブックレビュー 『天才と分裂病の進化論』

先日、2月5日に実施された、溝口徹先生の座談会で紹介された書籍です

数年前、江部先生もブログで本書について言及なさっています

天才と分裂病の進化論

*本書が出版された2002年は、「精神分裂病」が「統合失調症」という名称へ移行する過渡期であったため、
当時一般的に普及されていなかった「総合失調症」という言葉は敢えて使わず、「精神分裂病」と表記していています。

 

独特の内容構成や高い専門性が障壁となり、理解するには時間を要しますが、
人類の進化と分裂病の原因解明に関し、多分に示唆に富む内容だと思いました。

私自身、生化学や栄養療法の知識は浅いですので、
正しく理解しているか分かりませんが、骨子としては、
チンパンジーと人間を隔てたものは、皮下脂肪と脳への脂肪供給であり、
殊、脳への栄養素である必須脂肪酸(オメガ3,6)の代謝物であるアラキドンサン、EPA、DHAが
ヒトの知能を高度化・複雑化させ、その過程で起きた突然変異が分裂病の起源だと捉えています。

必須脂肪酸(脳を発達させるためのアラキドンサン、EPA、DHA)は、
体内では作れず食物から摂取する必要があり、
ヒトは微細藻類からの食物連鎖を通じて、主に水棲食物から取っていたようです。

チンパンジーも必要な脂肪を摂取するため、
白アリを捕まえて食べるほか、残酷にも猿を襲って頭蓋骨を割って食べるのだそう。

脳の発達に伴う突然変異は、人類の文化的、宗教的、政治的、経済的発展に大きく寄与
分裂病を発症した本人や家系には、人類の発展に貢献した著名な人も多いそうです
(ジャンヌダルク、ニュートン、ベートーベン、ジョン・ナッシュなど)

分裂病は、いかなる地域、人種においても発生率の差異がなく、
地理的分布は人口当たり0.5%~1.5%

精神分裂病患者は、工業国に居住しているものほど症状が重く、
必須脂肪酸の摂取量が多い発展途上の国の場合は比較的穏やかだとも明示されています

 

著者曰く、精神分裂病の患者は、
『リン脂質からアラキドンサンが遊離されない、
或いは、アラキドンサンがプロスタグランジンに変換されない』のだそうですが、
こうした異常体質も栄養素(脂肪)で改善が期待できるとしています

溝口先生始め、精神疾患に栄養療法を導入される医療機関も増えていますが、
正にこうした治療法の有効性を裏付ける、貴重な研究データなのでしょう

 

残念ながら著者のデイヴィッド ホロビンは2003年に逝去しています
彼が仮説立てた、分裂病における栄養素の確たる効用やそのメカニズム、
チンパンジーとヒトを隔てた遺伝子的構造は完全には解明されていません

とても面白い本ですが、核心に迫るまでいささか冗長的であったり、
精神疾患に対する栄養素(脂質)適応の明確な効果や結果が記載されていなかったのが残念でした

栄養療法や生化学的なメカニズムを把握できれば
本書に対する理解もより一層深まるのではと思いました

 

分裂病の発生メカニズムや治療法という観点以外にも
人類の進化過程、農耕文化の影響、ヒトの食習慣の変遷など
様々な領域にヒントを与えてくれる一冊です

 

Chimps vs red colobus monkeys – BBC wildlife
チンパンジーがコロバス猿を仕留める動画

 

ブックレビュー 『脳に効く栄養』

脳に効く栄養   -クスリに頼らず「脳と心」を健康にする!-
The Brain Chemistry Diet
マイケル・レッサー

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分子整合栄養医学の開祖、ライナス・ポーリング博士と共に
オーソモレキュラーの臨床導入と普及に大きな貢献を果たした人物です

精神科医である博士は、
「うつ症状の原因は食事にある」として、
栄養学の観点から、心の病気(=脳)を治療してこられた方です。
栄養療法は、ヒトの身体や病気のメカニズムを分子レベル(細胞)から捉え、
糖質制限含めた食事療法とサプリメント摂取から
身体や脳の調和を整え、健康維持を図る療養アプローチです。
ヒトの身体は約60兆個の細胞から構成されています。

細胞は必要な栄養素を至適量摂取して、初めて正常に機能しています。
栄養が適切に補給されないと細胞が正常に機能できなくなり、
ホルモンや自律神経の異常などから、身体不調、心(脳)の病気をも引き起こすというのがベースの考え方です。

レッサー博士が本書で指摘する所によると、
『体内で起こる化学藩王のバランスが崩れた結果、うつ病や精神疾患になる。
 場合によっては、生命にも関わることすらある。』
のだそうです。

 

本中では、ノーベル賞受賞者のライナス・ポーリングが
サイエンス誌に寄せた論文との劇的な出会いについても触れられており、
ポーリングの言葉も紹介されています。
『脳の働きには、脳内に正常な状態で存在している様々な物質の量(分子濃度)が影響している。
 その人が普段の食生活から得ている分子濃度や、遺伝的に備わった分子濃度と、
 その人にとって最適な各物質の分子濃度には大きな隔たりがある場合もある。』

その後、レッサー博士は、
統合失調症に対する栄養容量が科学的エビデンスからも効果的であることを
カナダのエイブラハム・ホッファー博士とハンフリー・オズモンド博士の論文から突き止めたのでした。

レッサー自身が精神病の患者に栄養療法を試した所、
従来の治療法と比較して、劇的な改善効果があったことを認めました

 

かくして、レッサー博士は、
オーソモレキュラー精神医学アカデミー(現:国際オーソモレキュラー医学協会)に加入
精神疾患に対するオーソモレキュラー治療のエキスパートとしての地位を確立して行かれる訳です

 

前置きが随分と長くなりましたが、
本書では、脳を6つのタイプに区分し、それぞれのタイプに応じた栄養素、食べ物の摂取方法、医療検査、サプリメント、生活改善ガイドを解説しています。

 

具体的な6つのタイプは以下の通り
1. ストイックタイプ -うつ病 (例:元アメリカ大統領 アブラハム・リンカーン)
2. ガーディアンタイプ -強迫神経症 (例:レオナルド・ダヴィンチ)
3. ウォリアタイプ -人格障害 (例:預言者モーゼ)
4. スタータイプ -躁うつ病 (例:元イギリス首相 ウィンストン・チャーチル)
5. ドリーマータイプ -統合失調症 (例:ヴァン・ゴッホ)
6. ラバータイプ -不安症 (例:マリリン・モンロー)

 

これらの症状は、かなり悪化した状態を示していますが、
チェック項目を付けて自分が該当するタイプを見ると、
日常生活の行動パターンや思考パターンと合致する事も多々見られました

 

最後の章では、脳のための健康食として
加工・精製されていない自然な食品を摂る事や
オーガニック、オメガ3系の良質な脂肪酸を摂取する必要性も説いています

 
マイケル・レッサー博士の名著は、1991年に出版された
栄養・ビタミン療法 -栄養による精神的健康の改善-

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今回、偶々手に取る機会に恵まれた 脳に効く栄養 は、
統合失調症やうつ病治療における、栄養療法の部分的なエッセンスが盛り込まれた内容です

本来であれば、栄養・ビタミン療法から読むべきだったのかもしれませんが、
自分の脳タイプに頷きながら興味深く読むことができました

レッサー博士の治療内容を垣間見れる一冊です

ブックレビュー 『糖質革命』

糖質革命
新小岩 小松川クリニック
院長 櫻本薫先生 副院長 櫻本美輪子

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栄養療法の観点から糖質制限に着目し、「低血糖症」についてフォーカスを当てている書籍
癌、糖尿病、うつ、アレルギー、花粉症、高血圧など、
あらゆる体調不良(不定愁訴)の原因は、低血糖にあると解説しています

 

櫻本薫先生は、外科代謝のご専門でいらっしゃるので、
栄養療法という専門性の高い分野を多角的、且つ、論理的に捉えていらっしゃり説得力があります

 

病気の根源はズバリ糖質と切れ味も鋭い

 

現代人のほとんどが、低血糖である事に警鐘を鳴らし、
癌、鬱、糖尿病にになってしまう前の「低血糖」を防ぐべく糖質制限を提唱

グリコーゲンの貯蔵・分解、糖新生を含めた糖代謝、ケトン体、インスリン過剰分泌を起因とする副腎疲労やホルモンバランスの崩れなど、重要な情報が簡潔に網羅されています。

 

玄米や果物など、一般的に身体に良いと信じられている食品に関しても
ドクター自らが摂取して血糖を測定
玄米に関しては、白米と同様に血糖値を上げる事を証明する事で、自身でエビデンス、データの裏付けを取っています。

 

随所にコラムも設けられていて、
栄養療法に関する著者の博識ぶりや守備範囲の広さを伺わせる内容に仕上がっています

 

糖質制限を極めて中立的な立場でコンパクトに纏められている点は秀逸

江部先生の糖尿病でもないし、溝口先生のうつやアレルギーとも違うけど、
何となく体調が思わしくない、不定愁訴に悩まされている…
具体的な症状が出ていない方にも納得の情報が盛り沢山です

 

糖質制限初心者にとっては導入本として最適な一冊です

 

因みに、副院長の美輪子先生は、栄養カウンセラーとして有名な、定 真理子先生との共同執筆で、本も出されています。

医師も実践している子供が丈夫になる食事
櫻本美輪子・定真理子

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『糖質革命』は、現状、アマゾンでは人気品切れ中の為、
楽天やセブンネット、或いは、お近くの書店でお取り寄せ下さい

ブックレビュー 『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』

先日ブログで紹介した、溝口先生の新書
『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』

 

レビューをアマゾンに記載しました。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4413043898/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

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感想というよりは、書店に赴いて実際に中身を見れない方の為に
敢えて、要点の抜粋のような書き方にしています。
自分自身の頭の整理にもなるので…

 

 

私の場合、栄養療法の本は、数回繰り返し読み返さないと
メカニズムや重要箇所を体系的に理解する事は出来ません。

同じ書籍を繰り返し読むたびに新たな発見があり、
そういう事だったのか!と大分時間が経過してから得心する事もしょっちゅうです。

但し、レビューに関しては、
自分の認識や書籍に対する情報がフレッシュなうちに、記載するようにしています。

自分の学習記録としての意味合いもありますが、
後で読み返すと、何が理解理解できていなかったのか、どのポイントを見落としていたのかが見えてくるからです。

 

糖質制限.jpのブログやアマゾンでのレビューには
多少の誤読や認識の齟齬が散見されるかもしれませんが、修正すべきものは後日修正するなどして、今後も記載して行きたいです。

2月 新宿 溝口クリニック 座談会

2月5日に開催された、栄養療法の溝口先生による座談会に参加してきました。

座談会のテーマは『サーファーに花粉症はいない!?』

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日本機能性医学研究所の代表でいらっしゃる、斎藤糧三先生が出版された本の内容に基づき、アトピーやアレルギーに関してお話を伺いました。
アレルギーや花粉症の原因はビタミンDなのだそうです。

嘗て、米国に居住する黒人の多くが結核に感染しており、
その原因は単純に生活水準によるものと考えられていました。
しかし、本当の理由は、赤道直下に暮らしており、太陽光を浴びる事で体内で組成できていたビタミンDが欠乏する事により、彼らの多くが結核にかかってしまったそうです。

ビタミンDには抗感染作用があるのですね。

 

ビタミンDは、小腸粘膜上皮細胞へも作用し、細胞の成熟を促進させます
ビタミンDが欠乏すると、絨毛の長さが7割にまで減ってしまうそうです。

また、ビタミンD不足が冬季鬱の原因になる事もあり、
これは日照時間が短くなるために、体内で十分なVDが作られない事が原因と考えられているようです。

 

質疑応答や溝口先生お薦めの書籍紹介を経て
座談会もあっという間に終了の時間に

 

何とこの日は、
斉藤先生の『サーファーに花粉症はいない!?』の他に
溝口先生の『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』まで無料で頂戴するという大盤振る舞い!

参加者は本当にラッキーでした☆

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溝口徹 『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』

斎藤糧三 『サーファーに花粉症はいない!?』

極北の怪異 ~イヌイットの狩猟生活~

糖質制限を続けて行くに当たり、
「そんな極端な食事で大丈夫なのか?」
「高タンパクな食生活になり、健康に障害は出ないのか?」
「偏った食事のせいで、病気になるのでは?」
という疑問を投げかけられる事は多々あります。

糖質制限に疑問を投げかける人の意見としては、
長期的に糖質制限を継続すると、高コレステロールや高血圧、腎不全、腎結石のリスクを生じるといったものが多いようです。

公平且つ明瞭な統計結果を以てして、科学的なエビデンスを確立する事の必要性は理解できるのですが、
臨床現場で立証されている劇的な症状改善例を見ると、
そうしたデータの有無に関わらず、糖質制限の正当性、信憑性は極めて確たるものだと感じています。

 

 

私の場合、生化学的な代謝構造や医学的知識に基づき、糖質制限に至った訳ではありませんが
江部先生始め、多くの糖質制限支持者が唱えるように、
原始時代の人の生活を振り返った時、彼がが糖質を摂らない生活を送って来た事を考えると
すんなりと受け入れられる事が出来ました。

 

元来、人間は狩猟採集の生活の糧とし、農耕技術や精製技術が発達するまでは穀類(炭水化物)や精製小麦、砂糖は口にしていない事は事実です。

 

江部康二先生のベストセラー 『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』 では、
イヌイットの高タンパク・高脂質な食生活に関する調査結果にスポットを当てています。

 

植物も殆ど生息しない過酷な環境の中、偏った食生活をしているイヌイットは、
脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化、潰瘍性大腸炎、歯髄炎、癌、糖尿病などの病気が極めて少なかったそうです。

 

極寒の中、毎日の狩猟・漁労生活では相当のエネルギーを消費し、
数日に渡り食糧にありつけない事も当然である暮らしですから、一般人のそれとは大きく異なる部分もあると思います。

 

しかし、仕留めた大型動物をその場で解体し、血が滴る状態で喰らう彼らが、
現代病を患うことなく、健康に逞しく生きているという事実を鑑みると
糖質制限の概念はすんなりと受け入れられるものだと思います。

 

と、言う訳で、今回はそんなイヌイットの生活を刻銘に記録したドキュメンタリーの紹介です。

極北の怪異(極北のナヌーク)

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カナダ北部に住むイヌイット一家と15ヵ月に渡って生活をした米国人が撮影した作品です。

1922年製作の白黒サイレント映画です。

日本でも戦前に既に公開され、人気を博したとか

我々日本人と民族的にも近い面立ちなので、ある意味非常に親近感を覚えます。

猛々しい犬ぞりや移住生活でイグルー(雪の住居)を組み立てる場面は興味深く、
部族の長が巨大なセイウチやアザラシを仕留めるシーンは圧巻です!

西洋の貿易会社と市場で動物の毛皮と物品を交換するシーンでは、
西洋人の男性がイヌイットの子供たちに生クリームたっぷりのお菓子を与えている姿も撮影されています。

彼らの多くは、貴重な白熊や狐の毛皮と引き換えに、
(たかが!)ビーズやキャンディーを得たのだそうです…

 

映画の終盤にはこんな解説がありました。

『イヌイットは白人と接触を深めるにつれ、集落を形成し定着するようになる。
キリスト教を信じ、小学校教育を受け、狩猟には銃を用い、カヤック(皮舟)がモーターボートに、
犬ぞりが雪上車に代わり、小麦、バター、紅茶など生活も近代化した。』

山田 悟・犬養 裕美子 奇跡の美食レストラン

北里研究所病院 糖尿病センターの 山田悟先生と
美食家・レストランジャーナリストの犬養裕美子氏が書かれた
『外でいただく“糖質制限食” 奇跡の美食レストラン』

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以前、糖質制限者の聖地であるボタニカのレビューした際にもご紹介しましたが、
改めてブックレビューとして取り上げてみたいと思います。
糖質制限レストランの『ミシュラン本』というだけあって、
場所は東京がメインで、☆の数もさる事ながら、お値段も非常にグレードが高い店舗が並んでいます。

冒頭、糖質制限に取り組むきっかけやボタニカのシェフとの出会いは非常に興味深い内容です。

犬養氏が共同執筆者というあたりも、様々な面でぐっとトレンド感やステータスを引き上げている要素になっています。

巷で聞いた所によると、山田先生ご自身が、ミシュランに掲載されている店舗に
かたっぱしから糖質制限メニューの提供有無や今後の提供可否について問い合わせされたそうです。

糖質制限者としては、糖質制限メニューを提供してくれる飲食店が増えつつある事は
大変喜ばしい事ですよね。

一方で、
・レストランがほぼ東京でしか普及していない
・最低でも1日前の予約が必要
・内容、金額ともに高水準であるため、毎日気軽には行けない

糖質制限の概念や食事療法がより普及し、
糖質制限食を注文する顧客が増えれば、
規模の経済性から、更に安価に気軽に糖質制限食を楽しむ事が出来るようになるのだと考えています。

反対に、糖質制限食を提供する飲食店が増える事により、
一般の方にも周知・認識されるようになる場合もあるでしょう。

 
昨今では、雑誌やテレビ等のメディアでも随分と糖質制限の特集を目にする機会が増えましたが、
トレンド発信地の東京から飛び出して、地方の主要都市、全国各地に広まるには
もう暫く時間を要するのかもしれません。
ダイエット、糖尿病対策、健康維持…それぞれの目的やシーンに合わせて
バラエティーに富んだメニューを自由に選択できる日が来れば良いなと感じています。